こんにちは、長崎です。
先日は秋リーグへのご声援ありがとうございました。
たくさんの激励をいただいたお陰で何とか残留をし、9月下旬よりこれからの飛躍を新チームで誓ったところです。
リーグ戦のことは選手達がたくさんご報告しておりますので、私は昨日の出来事を書きたいと思います。
昨日は夕方から早稲田大学卓球部90周年祝賀会がリーガロイヤルホテル東京であり、田中コーチと一緒に参加をしてきました。
早稲大学の関係者はもとより、卓球界からもメーカーの社長さんや全国の高校・大学の関係者など
本当にたくさんの方が出席されていました。
その数たるやすごし、300人近くおりました!
そこで私が感じたのは歴史、そして脈々と受け継がれる伝統でした。
卒業して1年でも10年でも50年でも、早稲田出身者に残っているのは
その大きな歴史の中を歩んだ自負と誇りだと思いました。
もちろん本学にもたくさんの先輩や関係者の方が築いてくれた大きな歴史と伝統があります。
そんな駒大のことを考えながら昨日の祝賀会でいろいろな方の姿や話しを聞き、
物事の「芯」とはどういったことなのかと、ふと思いました。
私の好きな言葉は「姿即ち心」です。
その人の姿は、その人の心の中を現しており、心の状態と目に見える姿には関係があり、
自分の心の状態は全て自分の姿となって現れるという事、
つまり、心や人間性を高めなければ、表に表れる姿は自ずとだらしのないものになってしまいますし、
言い換えれば、だらしない姿は、だらしのないすさんだ心の状態を表しています。
逆に、心がしっかりしている人は自然とその姿・見た目が美しいと言えるということです。
上記のことは個人的にも卓球部に浸透させていきたいと思っておりますが、
もう少し広い視野で見ると駒大の建学の理念に辿り着く必要があると感じました。
それは駒大生が駒大生であるために必要な精神です。
駒大の建学の理念とは・・・
「行学一如」
修行(実行・実践)と修学(学問・研究)は一体で、互いに影響し合って発展していくという禅の思想に由来する言葉。
つまりは理論と実践は一体でなければならないということです。
卓球に置き換えれれば、
練習したことをを試合で実践、そして試合の勝ち負けから学ぶ、そして人からのアドバイスを聞く、またそれを練習、試合で実践に移してゆく。
これの繰り返しです。
頭でっかちでもいけないですし、何も考えずに漠然と練習だけしても向上はしないということだと思います。
これを常に実践することは難しいことかもしれませんが、建学の理念という大きな指針が
どこかで自分達の人間性を成長させてくれると信じていきたいところです。
では卓球での「芯」とは・・・
それは自分の強みは何かということに尽きます。
高校から大学に進学した選手は新しい環境に期待し、自分が変われる事に大きな希望を持ちます。
それ故に、関東の高いレベルの選手を間近に見続けると、自分も同じプレーをしなければいけないという錯覚がおきます。
しかしここに落とし穴があったりもします。
新しいことや弱点の克服ばかりに目がいき、自分の長所が伸びなくなっている選手が少なくありません。
大学で活躍する選手には必ず自分の「芯(スタイル)」があります。
卓球は心理戦なので、試合では相手の良さを少しでも出させないように、
かつ自分の良さを少しでも活かせる戦いをしたいと誰もが願うわけです。
ただ、そこに自分の「芯(スタイル)」が無ければ、相手との駆け引きが出来ません。
新しい取り組みや弱点の克服はスタイルチェンジのために取り組むことではなく、
自分の良さを引き出す素材に過ぎないと私は思っています。
高校までと違うレベルで勝ちという栄養をなかなか十分に受けれない選手はたくさんいます。
でも、自分の良さを否定されたわけではありません。
小学校からどれだけたくさんの練習をし、多くの方のアドバイスや指導で確立してきた自分の強み・・・
これはちょっとやそっとで揺らぐものであってほしくありません。
大学としての「芯」、人としての「芯」、卓球のスタイルでの「芯」。
これを大切にしていきたいと再認識できたことが、祝賀会での私の収穫です。
なんだかんだと長くなりましたが、
これからの1年、駒大の選手が少しでも自分の「芯(スタイル)」を築き、
自分の強みに自信を持って試合に望めるようになって欲しいと心から願い、見守っていきたいと思います。
写真は
①祝賀会風景・・・圧巻です。
②過去の勇姿がパネル展示されていました・・・すごい歴史です。
③田中コーチと早稲田OBの岸川一星くんです・・・貫禄十分です。